中学生でも歯周病になるのか疑問に感じたことはありませんか? 本記事では中学生の歯周病について以下の点を中心にご紹介します!
- 歯周病について
- 中学生の歯周病
- 歯周病を予防するために
中学生の歯周病について理解するためにもご参考いただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。
歯周病について
- 歯周病の原因は何ですか?
- 歯周病の原因は、お口の中に存在する細菌にあります。歯磨きが不十分であることで歯垢が歯に付着したままになります。歯垢の中には歯周病を引き起こす細菌が多く存在し、これらの細菌によって歯肉に炎症を引き起こし、やがて歯を支えている骨を溶かしてしまうことがあります。歯垢は硬くなり、歯石に変化してしまうと、ブラッシングだけでは取り除けません。歯石の中には細菌が入り込み、歯周病を進行させます。適切な歯磨きや歯科医院でのクリーニングが必要です。
- 歯周病の症状はどのようなものですか?
- 歯周病の症状は口臭、口の中のネバネバ、歯磨き時の出血、歯肉の赤腫れ、歯茎が下がったり、歯茎を押すと出血・膿、物が詰まりやすい歯の浮きや変化、揺れの感じなどがあります。1〜3個の症状がある場合は軽度の歯周病が疑われます。4〜5個以上の症状がある場合は中等度以上に進行している可能性があり、早期に治療を受ける必要があります。また、症状がなくても少なくとも1年に1回は歯科検診を受けることが推奨されます。
中学生の歯周病
- 中学生でも歯周病になりますか?
- 思春期にみられる歯周病として思春期性歯肉炎があります。 思春期性歯肉炎は、女性ホルモンの影響を受けやすく、歯ぐきの腫れや、歯みがきで出血するなどの症状が現れます。歯周病は歯並びが変わったり、歯が揺れたりするなどの症状もあり、自覚症状があれば早めに治療を受けることが重要です。思春期性歯肉炎は歯を磨いていても発症することがあるため、歯科検診を受けることも大切です。
- 中学生が歯周病になった場合、原因は何ですか?
- 思春期性歯肉炎は、思春期の子供の歯ぐきが腫れ、歯みがきによる刺激で歯ぐきから出血する歯周病で、女性ホルモンの影響を受けやすい性質があります。女性ホルモンが豊富な環境を好むプレボテラ・インターメディアという歯周病菌の活動性が増すことが原因の一つと考えられています。また、食生活や生活習慣の変化もリスク要因であり、外出先での間食や歯みがきの不十分さが影響します。
- 中学生がなる歯周病の特徴は何ですか?
- 中学生がなる歯周病として思春期性歯肉炎が挙げられます。これは、普通の歯肉炎と同じく、歯ぐきの腫れや歯みがきの時の出血を引き起こします。口臭やお口の中のネバ付きなどの違和感も感じるようになります。歯ぐきが腫れているだけと思って放置せず、歯医者に診てもらいましょう。思春期性歯肉炎の原因には、ホルモンバランスの変化や生活習慣の変化が関係しているため、定期的な歯科検診と適切な歯磨き・口腔ケアが大切です。
- 中学生が歯周病になった場合、どのように治療しますか?
- 中学生が歯周病にかかった場合、歯科医院ではプラークコントロールを中心とした治療が行われます。歯磨きができていない場合は歯磨き指導をし、歯石が付着していれば専用の器械を使って歯石を除去します。思春期性歯肉炎はホルモンバランスの影響を受けますが、適切な治療を受けることで改善できます。放置せずに歯科医院での治療を受けることが大切です。
歯周病を予防するために
- 正しい歯磨きとはどのようなものですか?
- 正しい歯磨きとは、歯ブラシの毛先を歯面にきちんとあて、毛先が開かない程度の軽い力で小刻みに動かして磨くことです。特に歯垢が残りやすい場所や親知らずの周りなどは意識して磨く必要があります。歯ブラシのヘッドがコンパクトなタイプがおすすめで、歯垢染色剤を使って磨き残しの多い場所を確認することも効果的です。
- 歯磨きをする際の、歯周病にならないためのポイントはありますか?
- 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に当て、細かく振動させ、噛み合わせ面に毛先を直角に当て、前後に動かしてみがくことで奥歯の噛み合わせ面や奥歯の後ろ側もしっかり磨くことが大切です。特に、歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、歯垢が残りやすい場所もしっかり磨きましょう。また、親知らずが生えてきた場合には、ヘッドがコンパクトな歯ブラシを使うことで、歯の隅々までしっかり磨けます。歯垢染色剤などを使って、口の中で磨き残しの多い場所を確認することもおすすめです。
中学生が歯周病にならないために、大人ができること
- 歯周病の早期発見のための、歯周病の兆候はありますか?
- 歯周病の兆候として、フロスや歯ブラシでのブラッシング時に出血がある、歯茎が腫れる、歯肉が退縮して歯根が見える、口臭が強い、排膿がある、歯並びの変化があるなどが挙げられます。特に口臭は歯周病原因菌が増殖している証拠であり、注意が必要です。これらの兆候がある場合は、早期に歯科医院で徹底的なクリーニングを受けることで病状を改善できます。
- 普段から大人ができることはありますか?
- 小児の歯周病は早期発見が重要であり、定期的な歯科検診が大切です。両親は子供に口の健康を教えるために、健康的な食生活を送り、口の清潔を保つことが必要です。また、子供の口中状態を定期的にチェックし、歯ブラシやデンタルフロスを使い続ける習慣を身につけさせましょう。定期的な歯科検診に加え、薬の服用や歯の生え変わりに注意することで、小児の歯周病を予防し、健康的な口内環境を維持できます。
編集部まとめ
ここまで中学生の歯周病についてお伝えしてきました。 中学生の歯周病の要点をまとめると以下の通りです。
- 中学生にみられる歯周病として思春期性歯肉炎がある
- 中学生の歯周病治療はプラークコントロールが中心
- 歯周病は早期発見が大切であるため定期的な検診が必要
本記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。